ゲーム翻訳マンの稽古日誌

変身中はオラ。ふだんは私です。

ゲーム翻訳マン的Kindle Unlimited活用法

オッス!久しぶり!オラ、ゲーム翻訳マンだ。

 

何か月も平気でブログの投稿をサボってるオラだけど、いちおうヒーローだから、日々のトレーニングはサボってねぇ。仕事がどんなに忙しくても、一日にコンペの依頼4つ立て続けに断っても、読書の時間は死守してる。えらいでしょ。なんでかっていうと、やっぱ翻訳すっときに役に立つからだ。自分の技が増える。けっこう安上がりで。

 

でだ。安上がりをつきつめると、毎月たったの980円でウルトラパワーアップできちゃうKindle Unlimitedに行き着く。Kindle Unlimitedってのは、Amazon電子書籍の読み放題プランだ。何でもかんでも読み放題ってわけじゃねぇけど、ゲーム翻訳に役立つ本はかなり読める。バラで一冊ずつ買うよりはスゲーお得だと思う。マンガも雑誌も読めるし。

 

正直、ゲーム翻訳マンはこのプランでかなり助かってる。もともと、ポチポチ本買いすぎちゃうタイプだから、このプランがないと結局読みもしねぇ本とか、買って損した系のヘボ本とかどんどん買っちゃう。Kindle Unlimitedをはじめてからは、読みたい本は、読み放題にあればそれで読んで、スゲーいい本だったら買うし、読み放題にない場合はほんとに買うべきかどうかかなりよく考えてから買うようになった。

 

今日は、ブログ書くのサボってたおわびの意味を込めて、Kindle Unlimitedを活用したオラの秘密の特訓法を紹介するぞ。

 

そのいち。

ファミ通』ガンガン読む。

500円ちょいの週刊誌だから、毎週チェックすればそれだけでももとがとれる。全部読む必要はない、ってかそんなにちゃんと読んでる時間ない。新聞読むときみてぇに見出しだけパラパラ見て気になる記事だけ読む感じ。広告もすごく参考になる。うまい記事、へたな記事、翻訳みたいな記事、いい広告、ダメな広告、よくわかんない広告、いろいろある。自分なりになるべく批判的に読むようにしてる。

 

そのに。

小説もガンガン読む。

最近ゲーム翻訳マンが新技編み出すのにすごーく参考になったのは馳星周の本かな。内容的に中日翻訳と相性がいいかも。ハードボイルドの短いキレのある文体がいい。すごくマネしたくなる。あと、『銀河英雄伝説』も参考になる。けっこうかっちりした文章で、使われてる語句も小難しいのが多いんだけど、すごく読みやすい、ってか日本語うめぇって思う。とくにひらがなの使い方が参考になる。漢字多めになりがちな中日翻訳と違って、おお、ここもひらがなでいっちゃうんだってくらいひらがな使ってる。武侠ものもKindle Unlimitedでしばらく研究してんだけど、まだいいのがない。とくに翻訳ものは読んでみてガッカリなのばっかだった。反面教師にはなりそう。今は翻訳じゃない武侠ものを漁ってる。いいのがあったら今度紹介すんな。あと、Kindle Unlimitedは時代物とか三国志系もけっこう充実してっぞ。最後に、これはちょー秘密なんだけど、ハリー・ポッターの訳本をAudible(AmazonのAudioブック聴き放題プラン)で聞きながらKindle Unlimitedで読むと、校正とか推敲の勉強になる。ゲーム翻訳マンは1巻と2巻を聞きながら読んだ。最近はアズカバン聞きながら読んでる。朗読してるのは風間杜夫。いい感じ。ハリー・ポッターの訳本は出た当時から翻訳の質がどうのこうのってかなりバッシングされてんだけど、実際やばい箇所が多い。だから朗読の段階で大幅に変えてるとこがけっこうある。それが参考になる(変えたのは朗読の段階じゃなくて、文庫化したときなのかもしんねぇ。訳本はKindle版でしか読んだことねぇからオラはわかんねぇ。ちなみにオラは原書と映画版にはかなり詳しいほうだ)。ついでに脱線して大サービスでAudibleのオススメを教えちゃうと、断然『窓ぎわのトットちゃん』だ。トットちゃんが自分で朗読してくれる。聞いてると自然と笑っちゃうし、油断すると涙出てきそうにもなるし、もうたいへん。日本語のパワーがすごい。あと、『冒険者たち--ガンバと15ひきの仲間』も朗読がすごくいい。オラの場合は、言い回しが翻訳の参考になってる。

 

そのさん。

翻訳関係の本もガンガン読む。

今日の時点でKindle Unlimitedで読めるやつで、オラが読んでみてそれなりに得した、役に立ったと思ったのを下に書いとくな。

『通訳翻訳ジャーナル』(雑誌)

『翻訳ツール大全集: Trados memoQ Memsourceなどの翻訳支援ツールの使い方を徹底解説!』

『字幕翻訳とは何か 1枚の字幕に込められた技能と理論』

 

そのよん。

マンガもガンガン読む。

マンガは好きなのとか名作とかを読みたいだけ読めばいいと思うんだけど、ゲーム翻訳に役立つという意味で、ゲーム制作の様子とか用語がわかるこのマンガをオススメしとく。

『チェイサーゲーム』

 

 

最後に紹介した『チェイサーゲーム』は、ここでも無料で読めるぞ:

 

www.sukima.me

 

じゃあ、またな!