ゲーム翻訳マンの稽古日誌

変身中はオラ。ふだんは私です。

1周年? (& ゲーム翻訳マンが最近読んでる本)

今週のお題「最近おもしろかった本」

 

オッス!オラ、ゲーム翻訳マンだ。

 

しばらく書いてねぇと、自分のキャラ設定っていうか、ブログでの口調みてぇなの忘れちまうなぁ。

 

ゲーム翻訳でも、同じことがよくある。しばらくかかわってなかったタイトルにひさしぶりに復帰すっと、各キャラの口調とか思い出すのに時間がかかる。

 

がんばれ、ゲーム翻訳マン、お前なら思い出せる!…………やっぱ、なんかちがうな……

 

それはさておき、久しぶりなんで一応ことわっておくと、このブログでゲーム翻訳マンの言葉づかいが雑なのは、そういう設定だから。なんというか、ゲーム翻訳の練習の一環みたいな感じ。自分がふつうに書くときのスタイルは封印して、設定したキャラの口調になりきる練習。だから、番付が上がって、青とか黄色のゲーム翻訳マンになったら、全然ちがうスタイルにすっかも。

 

番付といえば、横綱めざしてゲーム翻訳はじめてそろそろ1年。とりあえず、小結まで昇進した。この調子で、関脇、大関、そして横綱、っていきたいとこ。

 

ただ、このブログを1年前にどんな感じで書きはじめたのか、ひさしぶりに見直してみたら、言葉づかいの設定だけじゃなくて、もっといろんな面もゲーム風にするつもりだったみてぇだ。翻訳者としてのスキルアップ、ランクアップなんかをゲームに見立ててた。

 

だから、今後の目標となる関脇、大関横綱への昇進には、クリアすべき条件をちゃんと設定しようと思う。単価の面とか、ワークライフバランスの面とか、かかわったゲームの売れ行きとか。まあ、その具体的な内容については、あらためて別の機会に書く。

 

単価といえば、今日(10月12日)、「翻訳者ディレクトリ」にゲーム翻訳の求人で「翻訳:0.04USD/中国語文字、校正:0.02USD/中国語文字」って条件のが出てたな。

 

www.translator.jp

 

中日翻訳で1文字0.04ドルってことは、今円安だから1文字6円弱ってことだろ。今後もまだ円安が進むかもしんねぇし、悪くない条件だと思う。とくに、ゲーム翻訳の経験がない人にも最初からこんだけ出してくれるとこってかなり珍しいんじゃねぇかな。これからゲーム翻訳にチャレンジしてみたいって人にオススメかも。(はじめのうちは字数を控え目にして、いろんなものをよく調べながらこつこつ丁寧に訳して、何度も何度もよく見直すようにしたほうがいいと思う。あと、校正の仕事はなるべく引き受けないほうが無難かも)

 

えっと、せっかくの1周年なのに、もう書くことなっくなっちまったから、唐突ながら苦しまぎれに「ゲーム翻訳マンが最近読んでる本」を紹介する。じゃじゃ~ん

 

ゲーム翻訳マンのkindle

 

(もうだいぶ前だけど)前回の記事でKindle Unlimitedの活用法について書いた。Kindle Unlimitedってのは、Amazon電子書籍の読み放題プラン(毎月980円)。オラが今Unlimitedで読んでんのは、『ファミ通』と『知価革命』と『オデュッセイア(上)』と『ドン・キホーテ』と『正しいコピペのすすめ』。今月?は「岩波書店 新書・文庫本特集」ってのがあって、『オデュッセイア(上)』とかひさびさに読んでみたくなった(紙の本で持ってるけど、Kindleのほうが読みやすいし)。『獣の奏者』の5巻組は、たしか先月ごろまでUnlimitedの対象だった(そのまんま読みつづけてる場合は対象外になったあともUnlimited扱いみたい)けど、今月は安売り?に切り替わったみてぇだ。

 

この中だと、ゲーム翻訳にいちばん役立ちそうなのは、『獣の奏者』かな。なんていうか、日本語の感じがちょうどいい。1巻とかすげぇおもしれぇ。1巻だけ読んで、2巻をがまんするとか無理じゃねぇかな。3巻以降はがまんできそうだけど。

 

『地球にちりばめられて』は、ノーベル賞ウイークだったから、穴予想で読んでた。これも、翻訳者にオススメ。ことばについていろいろ考えさせられる。ゲーム翻訳マンの場合は、ゲーム内で使われてる言語がどんどん「パンスカ」みてぇになっていくんじゃねぇかとか考えた。ゲーム内の日本語ってフツーの日本語じゃねぇし、中国語もフツーの中国語じゃねぇし、英語もフツーの英語じゃねぇ。多言語化されてて、いろんな国や地域の人がオンラインで一緒にプレイすることもあるからか、それぞれの言語が互いに「寄ってる」感じがする。どんどん寄っていったら、そのうち翻訳する必要なんてなくなるというか、なんかゲームの中ならどこでも通じる新しい言語みたいなのができちゃうんじゃねえかな。最初は単語レベルだけかもしんねぇけどさ。

 

ホビットを復習してるのは、もちろんAmazonで『力の指輪』やってっから。さっさと読み終えて『指輪物語』に進みたいんだけど、やっぱ長い。

 

ゲーム翻訳マンは叙事詩好き。たまにちょっと読みたくなる。シェイクスピアの芝居もたまに読む(英語の原書でもがんばればいける。少なくとも、漢詩よりはいける)。ト書き少なめで、基本的に台詞だけの台本を読み込んで内容を理解する作業は、ゲーム翻訳に役立つと思う。あと、時間があったら中国のシェイクスピア翻訳家の朱生豪についてちょっといろいろ調べてみたい。訳書も読んでみたい。

 

Kindleじゃねぇけど、ゲーム翻訳マン1周年記念ってことで、『翻訳とは何か』もまた読んだ。

 

Kindleは10周年キャンペーン中で、今ならUnlimitedが3か月199円だって。オラは以前からサブスクしちゃってるから3か月だと2940円(980円×3)も払わねぇといけねぇんだけど、まだKindle Unlimited利用してない人なら、1回だけ199円払えば3か月読み放題。で、そのあと980円払うのが嫌だったら、サブスクやめちゃえばいいらしい。

 

じゃあ、2年目のゲーム翻訳マンもよろしくな。めったに投稿しないと思うけど。