ゲーム翻訳マンの稽古日誌

変身中はオラ。ふだんは私です。

ゲーム翻訳マン---トライアル突破

オッス!オラ、ゲーム翻訳マンだ。

 

いや~、ちょっとワクチンの副反応のせいでしばらく変身できなくなっちまってよ。こまったぞ。

 

でも、ここ何日かはもう問題ない。バリバリ変身してる。

 

そんでもって、みんなに報告だ。ゲーム翻訳マン、翻訳会社のトライアルに合格したぜ。これでやっとチュートリアル完了って感じかな。ついに第1ステージに進める。ほんとの意味でゲーム翻訳マンになったわけだ。

 

なかなかいい求人情報がなかったからよ、さかのぼり作戦を使ったんだ。だいぶ前の求人情報にのってる連絡先に、まだ募集してますか?ってメール出して。

 

メールの内容はザッとこんな感じかな:

 

  オッス、まだ募集してっか?

  募集してんならトライアルうけてーんだ。

  してねーんなら、このメールは無視してくれ。

  あと、合格した後の仕事の単価は1文字--円以上を希望。

  それに満たねー場合は仕事うけねーからトライアルもうけねー。

  その場合もこのメールは無視してくれ。

 

ゲーム翻訳マンはムダを嫌う。こうはっきり書いといた方が自分にも翻訳会社にもいいと考えた。だって、向こうはいちいちメールに返信すんの手間がかかるだろうし、合格した後に単価低いからやっぱやんねーってことになったら、ムダもいいとこだ。向こうは採点者やとってるかもしんねーし、いろいろ社内で話し合ったりすんのかもしんねー。こっちも貴重な時間をさいてメッチャ集中して作業したのがパーになる。

 

で、中国の翻訳会社2社にメール書いたんだけど、どっちもまだ募集してた。それに、トライアルの成績次第では単価も問題ねーって。

 

病みあけのゲーム翻訳マンはほぼ同時に2社のトライアルを受けることに。(「トライアル」ってのは、翻訳会社に登録するために受ける翻訳テストだ。)

 

片方は、前に紹介したモバイルレジェンドの過去問みてーな感じだった。英語はついてなかったけど。もう一回貼っとくな:

 

 

もう片方の会社のテストは、問題の半分くらいは、たぶんもう日本語版が出てるゲームからのものだった。だから、攻略wikiとか実況動画なんかを調べて、実際の訳語をちゃんと見つけたぜ。作業は、翻訳してるっていうよりも、正解を探してるって感じだったな。探偵っぽいっていうか。

 

テストはどっちもExcelファイルだった。

 

まあ、そんなに苦労せずどっちも受かったぞ。前からいろいろ準備してたからな。当然と言えば当然だ。目標はゲーム翻訳業界の横綱だから、第一関門でつまずくわけにはいかねー。

 

このさき自分もトライアル受けてみよっかなーって人もいるかもしんねーから、ここでゲーム翻訳マンが今回どんな感じで向こうの人とやり取りしたか、問題ない範囲で紹介すんな。

 

まず、メールとトライアルと契約については、VMさん、あるいはRMさんが相手をしてくれた。

 

VMはベンダーマネージャー、RMはリソースマネージャーのことらしい。どっちも中国語では「资源经理」っていうみてーだ。外と内をつなぐ窓口なのかな。いろいろ手配してくれる。

 

メールでいくつか質問されて(経歴とかスキルとかどのぐらい働けんのかとか)、トライアルの問題がメールで送られてきて、2日ぐらいでやって提出して、数日したら結果がわかる。

 

で、契約。なんだけど、このへんまでくると、向こうは、もうメールじゃなくてWeChat(微信)でやり取りしようって言ってくる。スマホやPCにインストールするのが嫌な人はどうすんだろう?とにかく、ゲーム翻訳マンはWeChatでやり取りすることにした。片方の会社ではなんか電子署名もさせられた。

 

単価についてはこっちの希望通りでいいけど、高く設定すると、回せる仕事が少なくなるよ、もうちょっとだけ低くすればジャンジャン回せるよ、って言われた。ゲーム翻訳マン的には、いっぱい来すぎてさばき切れなくなって訳が雑になるのがヤダから、予定通り高めにしといた。これなら、慣れるまである程度マイペースでやれっかな。それに、単価は1回決めちまうと、めったに上がんねーらしいし。

 

翻訳支援ツールは向こうでmemoQとかMemsourceのライセンスを貸してくれるからだいじょぶだって。どっちもTradosを使ったことある人なら初めてでも特に問題なく使えるみてーだ。

 

契約が済むと、VMさん、あるいはRMさんが、じゃあアンタのことPMに言っておくね、しばらくすると、PMから仕事の依頼がくるはずだから、と言ってひとまず去っていく。さようなら~!(PMはプロジェクトマネージャーのこと。中国語では「项目经理」っていうらしい。翻訳部隊の隊長みたいな感じなのかな。いろんな翻訳者にうまいこと仕事割り振って、翻訳プロジェクトがうまくいくようにごにょごにょしてるっぽい。)

 

でも、PMさんからのコンタクトを待っていたゲーム翻訳マンに、また「资源经理」からメッセージが・・・・・・

 

アンタ、英語もできるんでしょ?英日翻訳もいける?トライアルうけてみない?このトライアルは、英日翻訳者としてうちに登録するためのものであり、しかもうちがゲーム会社から仕事をとるためのガチのトライアル(コンペ)でもある。アンタはまだ英日翻訳者としてうちに登録されてないから当然、無料でやってもらう。約400ワードを2時間でお願いしたいんだけどどう?

 

おいおい。まだ英日翻訳の実力も確かめてないどっかの謎のヒーローにそんなのたのんでいーんすか?しかも、そんなに大事そうなテストになんで2時間しかくんないの?ゲーム翻訳マンはいっぱい調べる系の翻訳者なんだってば。よさが死んじゃうよ。それに、そもそも無料でやらせる案件かね、こういうのって?

 

といいつつ、ヒーローだけに断り切れず、チャレンジしてしまったゲーム翻訳マン。コンペとしてはダメだったみたいだけど、英日翻訳者としては無事登録してもらえた。クソっ、もっと時間くれたらコンペもいけてた自信あんだけどな~。

 

PMさんから中日翻訳の依頼もきた。WeChatできたり、メールできたり、いろいろ。ってか、PMさんたち、って言ったほうが適切かもな。ゲーム翻訳マンに仕事を回してくれるPMさんは各社1人なんだろうって勝手に思い込んでたんだけど、全然ちがってた。なんか、いっぱいいるみてーだ。WeChatの友達申請的なのがけっこうくる。こんなんでいいのかな。なんかちょっと不安でもある。

 

まあ、今日はここまでにしとく。じゃあ、またな!