ゲーム翻訳マンの稽古日誌

変身中はオラ。ふだんは私です。

ゲーム翻訳マン---序二段に昇進?

オッス!オラ、ゲーム翻訳マンだ。

 

いや~、またご無沙汰しちまったな。なんか忙しくなっちまってよ、ブログ書くひまなかったんだ。

 

まあ、忙しいっていっても波がある。メチャクチャ忙しい、依頼の波状攻撃キチィ~、って感じのときもあれば、それがパタッとやんで、嵐のあとの凪みてーに、あれれもう忘れられた?はやくも引退の危機か?って感じのときもある。

 

シーンとしてる凪のときにブログ書けばいいのかもしんねーけど、そういうときにかたづけとかなきゃいけねーことって、けっこういろいろあっからな。それに、翻訳ばっかしてっとどうしても日本語の感覚がおかしくなってくるから、いい本読んだり、いい映画見たりして、なおしときてーし。やっぱどうしてもブログは後回しになっちまう。

 

おっ、そうだ、前回から何があったか書く前に一つ言っておく。

 

なんかAmazonがセールやってるみてーだからよ。翻訳者目指してる人とか翻訳者になったばっかの人に、何買ったら役に立つか教えてやる。あくまでゲーム翻訳マン個人の意見だ。オラは、昔の自分にアドバイスするならゼッタイこう言う。ディスプレイ買ってさっさとマルチモニター化しろ!

 

画面が増えると作業効率が劇的に上がるぞ。これマジ。画面一つでやってたころの自分がバカみたいに思えてくる。キーボードとか、マウスとか、いすとか、デスクとか、PCそのものとかをいいものにしたり、翻訳支援ツールを導入したりすんのも悪くねーと思うけど、ゲーム翻訳マン的にはまずはマルチモニター化一択だな。一枚でがんばってる人は1回やってみっといいんじゃねーかな。

 

さてさて、ゲーム翻訳マンはゲーム翻訳者としてデビューして十数日たった。序の口の割にはかなりがんばったと思う。気分はもう序二段。まあ、目標は横綱だからこんなところでモタモタしてらんねー。のびざかりのゲーム翻訳マンはこれからもバク進する。

 

依頼は思ってたよりもいっぺーくる。英語より中国語のほうが断然多い。オラが英日翻訳者としてあんま当てにされてねーだけかもしんねーけど。

 

翌日納品とか、2、3日後に提出ってケースが多いなぁ。即日、つまりその日のうちに出してくれって依頼も数回あった。

 

やってみた感想としては、即日納品のはなるべく受けねーほうがいい。いろいろ調べるのにどのくらい時間かかっかわかんねーからかなり危険。

 

あと依頼を受ける前に必ず原文を見せてもらったほうがいい。文字数とジャンルだけ聞いて気軽に引き受けるとエレェ目にあうことがある。漢詩ばっかとか、いつの時代の中国語じゃ~みてぇなのとか、不具合まわり、お問い合わせまわりみたいのばっかとか、暗号みてーな謎の中国語ばっかとか・・・・・・とにかく、これ何の罰ゲーム?みてーな内容のときがあっから、気をつけたほうがいい。やべーと思ったら断ることが大切。

 

どのオファーも基本的には急にくる。ほんといつくっかわかんねー。一気にいくつもきて困ることもある。誰からもこなくて不安になることもある。日雇い仕事やってるみてーな感じ。予定が立たない。うまいこと分散してくれればいいんだけど。この点は、今後の課題かな。一定のペースで安定して働けるようにするにはどうしたらいいか。PMさんたちからのオファーに振り回されねーようにするにはどうしたらいいか。

 

ゲーム翻訳者になりたてのオラだけど、けっこうコンペのトライアルもやったぞ。翻訳会社がゲーム会社から仕事をゲットするための翻訳テストだ。いろんな翻訳会社がとりあうからかなりキビシー勝負になる。訳文のデキだけじゃなくて、条件とか好みとかタイミングとかいろんな要素がピキーンってうまいこといかないと受からないらしい。

 

ゲーム翻訳マンはコンペで健闘むなしく大きく負け越してしまった。でも1勝だけした。それだけでもPMさんからスゲー当てにされるようになった気がする。とにかく、まとまった仕事を自力でゲットできたから、11月は毎日一定のペースで安定して働けそうだ。気分はハンター、狩人。まあ、フリーランスだから槍もってあちこち走り回ってる感じかな。『貧乏はお金持ち――「雇われない生き方」で格差社会を逆転する』(橘玲)って本にもこう書いてあったぞ:

 

  フリーランス(自由な槍)は中世ヨーロッパの傭兵で、報酬次第でどの君主の旗の下でも戦い、忠誠心や主従関係からも自由だった。

 

でもね、ゲーム翻訳マンはいちおうヒーローって設定なんです。

 

じゃあ、またな。