ゲーム翻訳マンの稽古日誌

変身中はオラ。ふだんは私です。

ゲーム翻訳マン、気構えを正す

オッス!オラ、ゲーム翻訳マンだ。

 

また、ひさびさになっちまったな。でもまあ、今月はマイペースというか、今んとこ目標通り毎日2500文字のペースをキープできてる。

 

やっぱ1つのゲームの翻訳に集中できるっていいな。

 

ゲーム翻訳マンになりたてだった先月下旬は、毎日ちょこちょこいろんな新しいゲームを訳してる感じだったんだけど、ほんと効率が悪かった。ゲームごとに、訳し始めるまでにチェックしなきゃいけねーこと、調べなきゃいけねーこと、踏まえなきゃいけねーことがいっペーあっから、翻訳作業がある程度軌道にのるまでにスゲー時間がかかるんだ。やっと軌道にのり始めたのにすぐまた別のゲーム、ってのの繰り返しだと、なんか事前の準備ばっかやっててほとんど実際の翻訳やってねー状態に陥りがち。

 

今月はひたすら同じゲームを1日2500文字訳してる。軌道にのるまではやっぱ同じように大変だったけど、もうだいぶ勝手がわかってきたから、最近はあせらずにマイペースでできてる。予定も立てやすくなった。

 

あと、ゲーム翻訳マン的に取り入れて今んとこ大成功なのは、立って翻訳してることかな。毎日2500文字立って翻訳してる。今このブログも立って書いてる。イスつかってない。

 

「昇降式スタンディングデスク」っていう高さを調節できる小さいデスクを、普通のデスクの上にセッティングした。で、その小さいデスクの上にモニター2枚とキーボードを置いてるって状態だ。立ってシンセサイザー弾いてるみてーな感じかな。弾いたことねーけど。

 

この、イスなし翻訳ってどうなの?ってことに関しては、身をもってもうしばらく確かめてから、また書こうと思う。

 

さて、今日の本題。

 

ここんとこゲーム翻訳マンがブログ更新をサボってたのは、仕事がいそがしかったからだけじゃねーんだ。実は、ヒーローとしてパワーアップするために、またまた秘密の特訓を積んでた。その秘密をはやくも大サービスで書いちまう。

 

ゲーム翻訳マンは、ゲーム翻訳マンになる前は、??翻訳マンだった。その??翻訳マンとしてある程度いっちょまえになる上でスゲー役に立ったサイトと本があったんだ。

 

そのサイトはここ:

 

www.honyaku-tsushin.net

 

ここで昔毎月出てた『翻訳通信』を読んでた。今でもバックナンバーで全部読めるようになってる。ゲーム翻訳マンとして、翻訳者としての心構え、初心を思い出すために、今回また全部読んでみたぜ。

 

本は『翻訳とは何か――職業としての翻訳』ってタイトルだ。『翻訳通信』の発行人だった人の著作。ゲーム翻訳マンにとってはバイブルみてーな感じ。毎年1回は読んでるんじゃねーかな。やっぱ翻訳者としての心構えに効く。

 

横綱を目指すからには心技体が充実してねーといけねーから、イス無し地獄で体をイジめ、バックナンバーと本で心を鍛えた。だから、そろそろ幕下レベルに突破とか覚醒とか昇進とかできっかもしんねーな。まだ新技あみだしてねーけど。

 

ただ、上のバックナンバーと本で語られてることは、基本的に、原文がすばらしいもの、読む価値のあるもの、学ぶ点のあるもの、訳す価値があるもの、であることが前提になってる。

 

ゲーム翻訳マンは、ゲーム翻訳やりはじめてまだ1か月もたってねーけど、ゲーム翻訳の原文のクオリティーには、すでにかなり疑問を感じてる。やっつけ的なテキスト、文字数かせぎしまくりのぐだぐだシナリオ、関係者以外解読不能なんじゃね的な説明文、著作権OKだからテキトーにコピペしまくりの古文・・・・・・とにかく、こっちがなおしてやりたくなるような原文が多い。学ぶ点・・・あるのか?訳す価値・・・このゲーム、売れねんじゃね?ゲーム翻訳は、心構えが乱されがちだ。

 

まあ、また書くわ。じゃあ、またな。